七章(ダイパ編)ぐらいの時期のジョウト組です。
ゴアンソロ読んだら書きたくなったんだ分かれよ
とりあえずカプ色なしギャグで書けたら嬉しいなー、とか



いつか、また、翼を



「ようガキども! 元気にしてたかー?!」
「げんきー!」
「ひさしぶりー!」
「ゴールド兄ちゃんどこ行ってたのー」
「ん? んー、バトルフロンティア」
「ねぇねぇ、クリスお姉ちゃんは?」
「クリスならあいつを引っ張ってきてる」
「……あいつってだれ?」
 聞かれて、ゴールドはあり、と髪を掻いた。
「ねえ、だれ?」
「ああ、あいつってのはなぁ、オレとクリスの知り合いの、かっちょいい兄ちゃんのことさ」
 にかっ! と笑ったゴールドの歯が眩しかった。



「ほらっ早く来る!」
「嫌だ」
 向こうから声が聞こえる。クリスとシルバーの声。
「いいから来るのよ!」
「いーやーだ」
 別にシルバーは子供が嫌いなわけじゃないのだ。扱いに慣れているとはとても言えないが、「自分より幼い子供」にはそれなりに興味を示す。
 この場合、嫌なのはクリスが手に持つくまさんエプロンだろう。ちなみにクリスはうさぴょんエプロンでゴールドもくまさんエプロン。
「――ッ!」
 あ。シルバーさんたらキレたらしい。
「ニューラ!」
 なんとニューラにくまさんエプロンを引き裂かせようというこすい作戦に出た! せこいぞシルバー! なんてやつだシルバー!
 んが。
「エーたろっ」
 ぱしっ、と小気味良い音がして、ニューラの鉤爪はエイパムの手に捕まれた。ついでにシルバーの分のくまさんエプロンはしっぽが握っている。
 そして手ぶらのほうの腕を「ダメだよ〜そんなことしちゃあさぁ」というふうにぶんぶん振った。
「つーわけで」
 くまさんエプロンを付けたゴールドが溢れんばかりの笑顔で告げる。
「シルバーも着ような、くまさんエプロン☆」
 シルバーに味方はいなかった。




補足
この後シルバーさんは強引にくまさんエプロンを装着させられ盛大に子供に懐かれます。
そんなフラグ。
ジョウト組はカプとか関係の無い世界で美しい友情を咲かせているといい。