かなり深刻に完全版13、14巻のネタバレ含む 未来は決まったものじゃない。 これから創るものだ。 だけど── 変えられない、未来があるのだとしたら、それは── 「お か え り」 「あいつはオイラの、兄なんよ」 「真実なんて、期待するより良かった事なんて一度もないんだから」 「というわけだ。今まで黙っててすまんかった」 「葉くんがあのハオと双子って…ハオがいつか葉くんを迎えに来るって…!!」 「だからどうしたというのだ? キサマがなんであれオレ達には何の関係もない事だ」 「でも諦めることもねぇ。だからお前達に話した。オイラ達の本当の勝負はそこからなんよ」 ◇◆◇◆◇ 静寂 無音 終焉 破壊 再生 尽きることなく廻る運命 歯車は止まることなく ただ正確に時を刻み続ける 生と死は常に隣り合わせで 終焉ははじまりを誘う そして 闇と光 優しさと弱さも また── ◇◆◇◆◇ 「無駄だよ。お前らがどう足掻いたところで僕には勝てない。……アンナ、それは君も同じことだ」 迫る指がアンナを掴もうとする。 「……触らないでっ!」 「なんだい? そんなに怒ってるの? あのこと」 アンナは答えなかった。答えられることじゃなかった。 現実は認めたくないもので──真実とは得てして信じ難いことだから。 星の聖地。 グレートスピリッツの祝福を受けるその地に横たわる身体には精気がなかった。 その身体は、紛れもなく死んでいた。 冠すべき魂を喪って。 漂っている。 誰かの記憶の中を 見つめる先には何も映らない。 迷い子は道を探している だけど出口は見えない。 ふいに暖かい手が自分を包む。 「おかえり」 end? あとがき アニメの最後のほうってこんな感じでした。 弟の魂喰べてましたあの人。 危機を感じ駆けつけるも、間に合わなかったアンナの悲痛な叫びが記憶に残ります。 彼女が叫んだのを見たのは、後にも先にもそれ一度きりでした。 虚ろいゆく記憶の中、人の業を嘆く兄の記憶の中を流離い、そこに沈み込んでいった小さな魂。 ぶっちゃけアニメざけんじゃねー!って叫びました。いや、還って来たけどね、弟。 闇コナンの声がマジ怖かったです。人類滅ぼしちゃダメよ名探偵(違 終わりの見えない孤独の中に 授かったきょうだいの温もりを 彼は理解するべきです ……end or continue |