※オフ本のサンプル
※れぶつー後のソルカイアホエロ本です。青姦とか着衣とか顔射とかそういう感じです。事件は起きません。
※ゲストで
たるたんさんに表紙のほか5ページ漫画を寄稿していただきました。
※高校生含む18歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。
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サンプル1
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サンプル2(R-18)
サンプル1
一生ものの前後不覚だ。
目覚めたソルは見知らぬベッドの上にいた。言い逃れようのない大失態。あたりを見回すと、空になった酒瓶が無造作にばらばらと転がっている。
服は着ていない。全てが剥き出しだ。そんなソルの横にいるのが、普段はまとめている長いブロンドを広げて眠りこけているカイ。……いや、待て、おかしいだろう。何故ここにカイがいる。
慌てて上体を起こし周囲を見回すと、これもまったく見覚えのない部屋が目に入った。素っ気ないがそこそこの清潔さに保たれたこの内装から類推するに、ホテルの一室だろうか。しかし己の身を預けるベッドはカイの自宅に置いてあるものより安っぽく、カイが公務で宛がわれる部屋としてはランクが低すぎる。
ソルは現実逃避を止め、眉間に皺を寄せて昨日までの出来事を思い出そうとした。何も思い浮かんで来なかった。イリュリアに戻って来たのはいつだっただろう。そもそもここはイリュリアなのだろうか。状況証拠がアホほど酒を飲んだという事実を雄弁に物語っているが、それにしたって、ここへ来るまでの足取りを忘れてしまうぐらいとなると、尋常ではない。
「どうした、ソル。寝汗が酷いぞ。起きたのなら、朝食にするか」
そんな思考を遮るように、カイが目を醒まし、あくび混じりに口を開いた。カイもソル同様に一糸まとわぬ姿だったが、特に慌てている様子もなく落ち着き払っている。ソルはどうも複雑な気持ちになり首を傾げた。六年ぐらい前、同じような状況に陥ってどこぞの連れ込み宿で目を醒ました時は、この世の終わりかというぐらい大騒ぎして天と地とをひっくり返したくせに。
まあでも、カイは酒に弱い。床の酒瓶を開けたのは殆どソル一人の仕業で、カイはろくに飲んでいないのだろう。だからカイは昨晩の出来事に記憶と自覚があるのだ。
ソルは慎重になり、声を潜め、まだ横たわっていたカイの耳元に唇を寄せた。
「昨晩――何があった?」
「別に、いつも通りだよ。お前の遠慮のなさやデリカシーのなさも含めて全て」
「そういう話じゃない」
「ならどういう話なんだ? もしかして、私の首裏に付けた吸い痕やらなにやらをしらばっくれたいという内容か? ……いや。待て。まさかとは思うが」
「なんだ」
「覚えていないのか?」
若干拗ねたふうだったカイの声が、次第に深刻さを帯びてトーンも落ちていく。まさか。いやそんな。信じたくないものに出くわした時のカイがするおきまりの表情だ。この男はギアと死体が関わらなければ、割に人間っぽいというか、間の抜けた反応をすることがままある。
ソルは黙ってカイの肩を掴み、神妙に頷いた。カイの顔が何とも言えない類のものになった。形のよい唇が薄く開き、もごもごと動いて「昨日あれだけ、散々、好き勝手にしておいて?」なんていう独り言を漏らしているが、覚えていないのだから仕方ない。ソルだって楽しい記憶を手放したくはなかった。
「…………。で、どこまで思い出せるんだ」
数秒の懊悩の後、カイが顔をしかめてそう訊ねた。ソルは指折り数え、記憶を辿る。というかそもそも今は西暦何年なのか。頼むから一年以上飛んでいないといいのだが。
「あれは……そうだ。アリエルスをブッ飛ばして、アリアに出来る処置が一段落した頃……久しぶりにデカイ賞金首の発布があったので……ロシアの方まで一人で出てて……」
「そこまで戻るのか?!」
「目が醒めたら知らないベッドでカイと同衾……」
朧な記憶を選り集めて辿々しく言うと、そこでカイが「わかったもういい、頭痛がしてくる」とソルの言葉を遮る。カイは苦々しく笑って「今年は西暦二一八八年だ」と丁寧に両手の指を使って教えてくれたあと、肩をすくめ、ソルの顔をまじまじと見た。
「いや、おまえ、すごいな。過去最高記録を更新していると思う。確かに常軌を逸した量を飲み呆けていたけれど、ここまで意識を飛ばすか普通」
「うるせえ。で、ここはどこだ。何の用で来た」
「え? あー、うん」
心外な罵られ方にむっとして雑な対応を返すと、そこで妙に茶目っ気を出したような顔を見せ、カイが唇の端を釣り上げる。嫌な予感が爆発的に膨れあがり、ソルは後ずさった。
過去にこういう顔をしたカイを何回か見たことがあって、そのいずれも、ろくなことを企んではいなかった。例えばソルが入団して半年が経ったからという理由で部屋に入った瞬間クラッカーをぶつけてきた日の朝や、或いはパリの家にあったワインセラーを勝手に開けて晩酌を楽しんだ次の日に、仕返しをするために馬乗りになってきた時、カイはこんな顔をしていた。
「内緒。だってその方が面白いだろう? 悔しければ飲酒をする前の自分に尋ねてみればいい」
ああほら、言わんこっちゃない。
頭を抱え、ぶるりと振る。カイは意思が堅い。その鋼鉄の意志は戦局指示から政治、果てはくだらない悪戯にまで幅広く発揮される。
こうなるともうカイに口を割らせる手段はない。ソルは綺麗さっぱりと諦め、ベッドから起き出した。どうせ外に出れば地理関係はわかる。何故二人して見知らぬ宿に泊まっているのかは、自分の記憶力に期待するほかないが。
好き放題した――と言われた割に何の覚えもない虚しさを自制心で隅に置き、二人で事務的に備え付けのシャワーを浴びた。出した覚えのない白いものをカイが目の前で尻から掻き出す、というシチュエーションは寝取られの趣味がないソルにはなかなかに堪えるものがあった。
己の身を清めるのもそぞろにじっとそれを眺めていると、カイが「そんな顔をしなくてもお前のだぞ」と唇を尖らせる。「なら今から俺ので塗り潰してもいいか」と問うと、カイは両手を広げて見せ、わかりやすく呆れのジェスチャーを作って首を横へ振る。断固拒否のサインにはとりつく島もない。
「駄目だ。朝早い内に外へ出ておきたいからな。お前は好きにしていればいいが、私は仕事をしたい。お前の記憶が確かなら、久しぶりの高額賞金首が出ているのだろう? そちらへ出ても構わないぞ?」
「テメェがそう言う時は、大概全部済んだ後だ。どうせ高額賞金首とやらも当局に突き出された後だろうさ。行ったって仕方ねえ、それよりテメェを野放しにしておけない」
「野放しって。……まあでも、助かるよ。お前のファイヤーホイールに乗せて貰う予定だったから足を手配していない。……あ、ところでちゃんとあれは出せるよな」
「そこまで抜けてねえよ」
「ならいいんだけど」
カイが思い出したように横目で見てくるので、ちょっとむっとして頭をくしゃりと掴んだ。「うわ」という色気のない声。滑らかな裸体の曲線美に相反する、子供のように健康的な音。そのギャップが無性に劣情を煽って仕方がないが、カイの「仕事をする」という申告を尊重し限界ぎりぎりのところで堪える。それに、ここで一発事に及んで精魂尽き果ててしまうと、カイのご要望に応えてやることが出来なくなってしまう。
何故なら、ファイヤーホイールMk.Uはバプテスマ13の折に習得した技術を応用し、情報体を法力によって具現化することで製造されたもの。故に自由に出し入れが出来るし、常に術者がイメージした通りに具現化され続けるためメンテナンスもだ。しかしその反面、術者が具現化するための法力を供給できなくなればその場で消滅してしまう。
仕方なく、泡を流し落とし、綺麗になったカイのうなじに甘噛みをするだけでその場は済ませた。カイは何か言いたげな顔でこちらを見たが、我慢を強いている自覚があるのか、そこまでとやかくは言ってこなかった。
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サンプル2(R-18)
「度々思うが、バッドガイなんて名乗ってるわりに、お前は悪人ぶるのにめっぽう向いていないな」
くまなく舐め終わり、顔を上げ、うっそりと目を細めて淫靡にカイが囁いた。しんなりしていたはずのソルの男性器はカイの舌によってもう硬さを取り戻しており、いつでも挿入出来る状態だ。
むらむらと挿入意欲がこみ上げてくるのを感じながら、会話に付き合ってやる。頭の片隅で「そういえば勢いのままベッドに入ったせいでローションも何も用意していない」ということに思い至ったが、黙っていた。昼間の二の舞になるが用意していないカイが悪い。
「俺が自分で名乗ったわけじゃないからな」
「ふうん。まあでも、賞金稼ぎとして名が売れていた全盛期のお前のやり口は悪い男そのものだったしな。たまにはセックスでもそのように振る舞いたいこともあるだろう」
分かったような口ききやがって――と言いかけたソルの言葉は、しかし最後まで音にならなかった。
カイがいきなりソルにしなだれかかり、全体重を掛け、ヘッドボードにもたれていたソルの上へ我が物顔でまたがったからだ。勃起しきったソルの男根に、やはり上向き、かちかちになったカイのそれが当たる。他人のものを舐めてるだけで興奮したのか。いや、もしかして。最近ご無沙汰のちょっと乱暴な行為が良かったのか?
いずれにせよ確かなのは、そんなカイの態度が否応なくソルを煽るということだ。ソルは誘われるまま、乗り上げてきたカイの両尻を大きな手で鷲掴みにした。さほど筋張っていない尻は、割り開かれるままにひくついた肉襞を晒す。少しだけ考えてから、とりあえず指を突っ込み、中の感触を確かめた。法術で治癒されたばかりの皮膚は真新しく、やわらかでどことなく薄い。それが普段の何倍も物欲しそうに蠢いてソルを急かしてくる。
「まあ、そういうこったな」
更に指を進めると、ゆるやかに締め付けてくる内部は潤み、とろけはじめていた。急に三本突っ込んだはずなのだが、昼からずっとこの状態だったと言われた方がしっくりくるくらい慣れ切って、異物に対する抵抗感がない。でも考えてみればそれも当然だ。戻って来てシャワーを浴びるまでは、カイの胎内に血と精液とが入りっぱなしだった。むしろそんな状態で澄まし顔をして十字架に祈っていたカイの方がおかしい。
「……」
自分で考えたくせにその想像にいたく劣情を煽られ、いてもたってもいられなくなり、ソルはしたり顔で頷いた。指を引っこ抜き、すぐさま怒張しきったそれを入り口に宛がう。そうして生々しい肉が窄みに突きつけられた感触にカイが小さな息を漏らした瞬間、その内部を強引に暴いた。
「ッ――う、ぐ、あ、」
膨大な質量をねじ込まれ、カイが痛みに呻いた。この二十四時間の間に何度も挿入され、精液を溜め込まされ、普段より柔らかな状態を保っていたとはいえ、やはりはじめの内はきつい。ましてやカイが横になり受け止める状態ではなく、ソルの上にまたがり、騎上位で受け入れているのだ。ソルは先端を窄まりの中へ少し挿し込んだだけだが、それを無理矢理押し込むまでもなく、カイの身体は彼の意思に反して急速に奥深くへと男根を迎え入れてしまう。
あっという間に全てを咥え込み、尻たぶに陰嚢がひっつく。性急な交接のためにぎちぎちに食い締められる感覚に、ソルもまた呻いた。狭い。ソルの陰茎が張り詰めているぶん、昼より狭窄に感じる。
「痛ぇよ」
首筋を舐め、昼間噛み付いた箇所にもう一度歯を立てた。普段は甘噛みで済ませるところを少しだけ踏み込んで、今度は犬歯を立てる。肩口が破れじんわりと血が染み出しはじめるのに、そう時間はかからなかった。
「ひっ?!」
ある程度、どこぞから血が流れるのは覚悟していたらしいカイも、流石にこれだけ強く肩を噛まれるとは思っていなかったらしい。口から飛び出たのは甘い声などではなく、鋭い痛みに対する素っ頓狂な悲鳴だった。
普段のソルはカイの肌が露出する箇所に痕を残したがらない。だから昼も甘噛みだった。両肩はケープを羽織っていれば見えないが、それさえ外してしまえばインナーの構造のせいで剥き出しだ。
予想外の一撃に面くらい、カイの意識が下肢から上体へ移る。その隙につけ込んで、回されていた腕を無理矢理緩めさせ、密着していた身体を離し、カイの胸部へ頭を埋めた。
「ぁ、やだ、子供じゃないんだから、吸う、な!」
右乳首に思いきり吸い付き、空いた方を親指でぐりぐり押し潰す。シャワーを浴びていた時から勃ち上がっていた乳首はいつにも増して敏感で弾力があり、ソルの分厚い舌を押し返してくる。
薄桃色の乳首を充血して赤くなるまで執拗に吸い上げれば、その度にカイの腰が跳ねた。上体の刺激に身をよじればよじるほど男を咥え込んでいる下肢に負担が掛かる。しかしそこから逃れる術はない。ソルがカイの身体に与える愛撫はしつこい。やらない時は一切何もしないくせに、いざ始めると、カイが泣きながらもう許してとせがんでもやめなかったりするぐらいだ。
案の定今日は、想像を絶するほど丁寧に全身を愛撫して回った。片方を真っ赤になるまで吸ったあとは、残ったもう片方に同じことをする。左乳首を吸い始めた後は右を放置し、ゆっくりと背中をさすったり腰を撫で回したり、とにかく丁重にカイの身体を扱った。カイは身をよじり、熱っぽい吐息を吐き出し続ける。
不随意に揺れ動くせいで直腸内では浅い刺激が断続的に続き、おまけに感度の高い場所を吸われ続けて、最早カイの目は焦点が定まっていなかった。おまけに前立腺を撫でるように擦られ続けたせいで、触れられてもいないのに外性器が張り詰め、ソルの逞しい腹部にぴったりと張り付いている。
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