「Holy, holy, holy……all the saints adore thee, Casting down their golden crowns around the glassy sea ; Cherubim and seraphim falling down before thee, Which wert, and art, and evermore shalt be.」
聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな。全能者にして主なる神、昔いまし、今いまし、やがてきたるべき者。ヨハネの黙示録第四章八節には次のように語られる。二十四人の長老は御座におられる方にひれ伏し、この世のはじまりから終わりまでを生きるその存在を拝み冠を投げ出して言う。あなたこそは栄光と誉れと力とを受けるに相応しい。あなたは万物を造られ、御旨によって万物は存在し、また造られたのだと。
「Holy, holy, holy……Lord God Almighty. All thy works shall praise thy name, in earth, and sky, and sea ; Holy, holy, holy……merciful and mighty. God in Three Persons, ……blessed Trinity……」
礼拝堂で祈る少年は賛美歌を歌う。神聖であれと呪われてこの世に生み落とされた少年は姿なき神を讃える。昨日剣を握った手で、一昨日は犬だった兵器を殺した指先で、十字架を持ち、聖像に傅く。
正義であれ、と少年を生み出した男は言い、また、シンボルたれ、とも男は言う。祈りとうつくしいものとで腹を満たしなさい。信仰と神聖とでその肢体を形作るのです。そしてなにより救世主でありなさい。この救いようのない地獄を終わらせ、人類の幸福が永遠に続くという彼の夢を今度こそ叶えるために。