05 地獄まで比翼連理


 【終わりの塔】最上部には、むせ返るような花の匂いが立ちこめていた。
 長い長い螺旋階段を昇り終えた泉の視界に、三つの棺桶が映る。泉はふらふらと歩み寄って蓋をあけ、中身を確かめた。中には美しい死体が収められている。凛月、嵐、司。全員、両手のひらを胸の上で握り締め、祈りの姿勢で眠っている。
 それを取り囲むように、びっしりと白百合の花が詰められていた。これだけ花があれば、そりゃあ、こんな匂いにもなるだろう。しかもこの花はきっと枯れないのだ。死体が永遠に腐らないのと同じように。
 この世界は時間が止まっている。どこかへ飛んでいったきり二度と戻って来なかったスマートフォンのことを漠然と思いだした。時間表示はいつも「23:59」。二十四時になり、世界が破滅を迎えるその寸前で、時計の針が動きを止めてしまった。
 昔の俺とあんたみたいだよね。
 そう言ったら、凛月とかは、「ばかだねえセッちゃん」なんて、笑ってくれたのだろうか。
「おかえり」
 棺桶を通り過ぎて進んだ先に、パイプオルガンが設置されている。オルガンは壊れていた。錆び付いて、二度と、まともな音を鳴らせそうにもない。
 その前に腰掛けた男の子が、泉を認めてにこりと笑った。
「待ってたよ、おれのかわいいセナ。おまえが死んでないって分かって、電話も繋がらなくなって。ずっと待ってた……もう一度おまえと会う、その時を」
「それは俺を殺したいから? 『世界の管理者』――ううん、裸の王さま」
「あはは! いいなそれ、その通りだ。おれは裸の王さま。決議も取らず独裁政治を敷いて人々を虐殺していくんだ。ああけど、惨たらしいのは嫌いだから。暴力とかほんと無理だし? だからね、せめて、歌にした。そのせいで余計に苦しんじゃったらしいいちぶの奴らには、ごめんだけど」
 この世を滅ぼそうとした独裁者が、泉のことを手招きする。泉はその手に逆らうことが出来ない。彼があまりにもさみしい顔をしていたから。よたよたと歩いて彼の前に立つ。レオの丸っこい瞳は、今はひどく充血していて、少し赤い。
「……おれがこわい?」
 レオは静かに訊ねた。
「……わかんない。俺はさ、あんたに会ったらどうしてやろうかなって、ずっと考えてたの。なのに……どうしたらいいのかまだ全然わかんない……恨み言一つ出てこないの……」
「優しいなぁ、セナは。たとえデータでも、そういうとこ、全然変わんない」
「はっ……ああ、そっか。あんた『本物』なんだもんね。致死ウイルスを歌の形で生み出せる才能をそのまま持った……本物の『管理者』。じゃあ、さぞかし滑稽に映るだろうねえ、俺たちは……」
「……そんなことないよ」
「どうだか。実際あんたは、【破滅の歌】で俺たちを攻撃してたじゃん。――ねえ、本物。俺たちデータが、そんなに憎かったの? 嫌だった? 全部殺してしまおうと思うぐらい……?」
 泉が震える声で訊ねる。するとレオは「ううん」と首を振り、泉の頬に両手をかけた。指先が異常に熱い。熱でも出してるみたいに。高熱に浮かされて悪夢を見ているようなそんな調子で、レオは泉に自分の顔を近づける。
「おれはおまえを愛してるよ。死んじゃった本物のセナも、今そこで最後の生き残りになった、データのセナも。それにね、『世界の管理者』なんて、ほんとはもうどこにもいないんだ」
 柔らかな唇が、泉の息を奪った。
 レオの唇は熱く、生っぽくて、ふわふわしていた。レオが舌を突き出して泉の唇をこじ開ける。中へ押し入り、歯列をなぞり、おまえも舌を出せと暗に要求する。溺れるようなキスに逆らえず、息がしたくて小さく口を開くと、レオは泉の舌を絡め取ってめちゃくちゃに蹂躙した。こんなキスはしたことがない。泉は混乱して、されるがままになる。
 文句を言ってやりたかった。馬鹿じゃないのと罵ろうか考えていた。あんたは何様なのと殴ってやろうかとさえ思っていた。だけどそれがみんな消えていく。こんな必死のキスをされたら何も出来なくなる。だって伝わってくるのだ。交わった舌の根の先から、月永レオの想いが、悲哀が、苦しみが、嘆きが、悲壮が、決意が、全部――トロイの木馬みたいに身体の内側から全身へ広がっていく。
 息が出来なくなるまで全部を吸い尽くされ、貪られ、唇を離される。やっとのことで解放された泉は、ぼうっとする頭でレオを熱っぽく見つめた。月永レオが泣いている。泉を抱きしめ、鼻と鼻がつくぐらい近くで、泣いている。
「だっておれもデータだもん。偽物だよ、みんなみんなさ。だからこそおれはこの世を終わりにしなくちゃいけなかったんだ」
 ずっとずっと瀬名泉が守ってあげたいと思っていた男の子が、この世の全てに絶望して泣いている。


 白百合の花が転がった床に泉を押し倒し、上から覆い被さって、レオは静かに全ての真実を語り始めた。部屋中に充満した花の芳香がきつすぎて、もしかして全部夢だったんじゃないかなと何度か思いそうになった。だけど身体に走る痛みと感情を嘘には出来なくて、ふたりして熱に浮かされる中、何度も、何度も、正気に返るために唇を噛んだ。
「まず、本物の管理者がいるとすれば、それは生前の逆先夏目のことだ」
 床に転がった泉のうなじをなぞりながらレオが呟く。塔の途中で泉が見た最初の映像、あれだけは、現実世界の記録だった。本物のKnightsと、本物の逆先夏目が、交わした内容。それは備忘録としてこの世界のデータベースに格納されていた、「大元の人間」の記憶の一部だ。
「おれが目覚めた時、既に世界の管理者は生きていなかった。けどおれにはその時自立型の自我が備わっていて、あれこれ考えることが出来た。で、気がついたんだけど……おれ以外にも起きてる奴らが結構いて、みんな好き勝手に活動してるんだよな。ぱっと見、ただ敷地がばかみたいに広い夢ノ咲学院みたいな顔をして――あの頃はまだ時計機能が破損してなかったから四季もあったし――みんな自分たちがデータだってことを知らないで生活していた。おれはその状況にゾッとした。だっておれ、知ってたんだもん。この世界が現実じゃない・・・・・・って」
 中途半端に脱がした服の隙間から、レオの指が泉の皮膚を掠める。こんなものは全部テクスチャに覆われたポリゴン同士の接触に過ぎないのに、身体中ばかになったみたいに熱くて熱くて仕方がない。
「この箱庭を再起動した誰かが、しくじったんだ。その時のエラーログがたまたまおれの中に流れ込んできててさ、それでおれは一人、異常に気付いた。本来の管理者以外がおれたちを叩き起こし、自律思考型アルゴリズムの自己学習機能をオンにしたことを知った。本物の逆先夏目が、一応入れたけど封印していた機能を……。一体誰が何の為に? おれはエラーログを辿って、ほんの一瞬、外の世界に逆アクセスをかませた。そしてある目的を知った」
「ある目的って」
「戦争に使う兵隊用のAIサンプル……。西暦3800年の地球では、戦争が起きていて。そして大幅な技術後退が起き、地下層から発掘されたこの箱庭はオーパーツ扱いになってたんだよ。やつら、たまたま拾った俺たちを悪用する気だったんだ」
「……うそでしょ?」
「うそだったら、よかったんだけどな〜。でも残念ながら本当だったので、おれ、というか『月永レオのAI』はそんなことに使われるぐらいなら自壊するべきだと思考した。大元は『未来への財産となる』ことを願って造られたシステムだったわけだし。
 それで魔法使いの小僧に掛け合ったんだけど、あいつ学習機能がオンになってることに気付いてなかったみたいで……ていうかコンソールが外部から破壊されてたんだ。それで説得が無理そうだったんで、まあ、あとはセナが見た通り」
 ぐっ、とレオが腰を押し進める。泉は唇を噤んでレオの背中に爪を立てた。爪が食い込んだ場所から、血液の代わりに黒い粒子が零れていく。
 データ、データ、データ。何もかも0と1の集合体。だけどこんなにも痛くて苦しくて悲しい。
 痛いのは、どっちなんだろう。
 俺かな、それとも、れおくんかな。
 ああ、俺たちもうぐずぐずになって、何が痛むのか、心が悲しいのか、身体が辛いのか、よくわからないな。
「で。おれはみんなのことを愛してるけど、全員をまとめてやるには、保管されてるデータ量が多すぎてさ。一気に片を付けるのは無理そうだったんで、大事な奴らから先に殺していくことにした。魔法使いの次は、おれのKnightsを。セナは、それよりも早く……。だけど調整した【破滅の歌】を使う第一号だったからかなぁ、なぁんか、しくったみたいだな。本当は、おまえをこんなふうに苦しませたくなかったから、真っ先に殺してあげるはずだったんだ。セナはいつも優しくて正しくて賢いから。本当のことを知ったら、きっとセナのきれいな魂を傷つけちゃう。そう思って、なのに」
 レオの唇が泉の鎖骨の下を啄んだ。粒子が零れない程度にテクスチャにしみを落とす。ああ、演算機能の無駄使い。だけどそれでもいい、レオが満足するのなら。0と1で出来た身体を抱きしめて少しでも狂った心が静められるのなら、泉はライオンの前に差し出された獲物のように、身体を開いて寄り添おう。
「おれはいつも、セナを殺し損ねる。おまえが動き始めて、奇人と接触して生きてるってわかったあとも、電話掛けたけどうまくいかなくて。何度も何度もしくじって。どうしてだろうって、考えた。ずっと答えは出なかった。でもおまえがここまで来てくれて、やっとわかったよ」
 心音が重なる。テクスチャの下の胎動が一つになる。おなかが熱い。生者の傲慢な体温。最後の生き残りふたりで、肌をすり合わせて壊れた心を補い合うように、0と1の境界線の向こうにある、幸せの国を探している。
「おれはセナと一緒がよかったんだ。一人はさみしかった。おれひとりじゃ、きっとこの世界を終わらせる最後の決心が鈍っちゃう。だから。だからそのために――今この時までセナを残したんだって、今ならはっきりそう言えるよ」


 おれと一緒に今度こそ死んでよ、セナ。


 この世界の全てのメモリをウイルスで侵し尽くした男が、泉の耳元で、甘い毒を垂らして囁いた。
 充血した瞳は血走っていて、とてもまともな様子じゃなくて、正気をママのお腹に落っことしてきてしまっていたし、倫理も何もかもぶっ飛んでしまって、溶けた皮膚の奥でデータ同士が歪に結合している。
 だけどそれがこんなに愛おしいんだから、きっともう泉は病気なのだ。レオのウイルスに冒されて、不治の病に掛かってしまったに違いない。
 折りたたまれた足の先をぴんと伸ばして震わせ、泉はおぼつかない動作で腕を動かした。レオの背を引っ掻いていた手を離し、彼の頬に添える。暖かい。優しい。大好き。あんたが偽物で俺が紛い物でも。ずっと守ってあげたかった、その気持ちだけは本物だよ。
「どしたの、セナ」
 頬を撫でると、泉の王さまが、優しい声で訊ねかけた。
「やっぱり嫌?」
 狂気に歪んだ双眸で、それでも拒絶されることを怖がって、涙に瞳を濡らしている。泉は首を振った。拒絶の言葉の代わりに、また頬を撫でてあげる。
「……くまくんが、あんたに恨みごと言ってたよぉ」
 囁くとレオは気まずそうな顔をした。
「……なんて?」
「許せなかったら謀反とかしちゃえって」
「あ〜、言いそう。リッツはいい騎士だから、仕える王が愚かになったとわかったら、適切に玉座から引き摺り落としてくれるもんな」
「うん。でもね、あの子優しいから。……こうも言ってた。恨めないならキスしてあげてねって」
 れおくん、顔貸してよ。おねだりをすると、レオは素直に目を閉じて唇をすぼめる。
 その顔がどうしてもいじらしくて、最低の悪行を働いた男の顔なのに憎めなくて、恨めなかったから。
 泉は凛月の遺言通り、彼の唇に触れるだけのキスをした。
「……セナ」
 レオが丸く目を見開く。アップルグリーンの瞳の中に、少しだけ正気が返ってくる。
 そのほんの少しを、信じてあげようと思った。
「あいつらに感謝するんだよぉ、まったく。俺をここまで送り届けてくれたのも、何もかも全部あんたと俺を信じてくれたみんなのおかげなんだから。かさくんもなるくんも、あんたのこと心配してた。斎宮でさえ……あんたのこと庇ったんだよね。一生で一度きりでしょ、あんなのは」
「ええ、シュウが? おれを? うぅ〜、さぶいぼでそう。天変地異の前触れだなそれは……まあ実際これから世界は終わるんだから、間違っちゃいないか」
「そうだね。……ねえ、あの子たちの魂の端っこ、俺の中に残ってるの。逝くなら、一緒にしてあげて」
「う、うん。もちろん。……てか、セナ、おれのこと信じてくれるの?」
「正直ね、西暦3800年とか戦争の道具とか、SF小説の読み過ぎって感じはしてる。だけどれおくんはそういう意味のない嘘は吐かないもんね。……あ〜あ、本当は殴ってやるつもりだったのに」
 だから信じてあげるしかないじゃん、と泉が微笑むと、データのレオは一瞬だけ、大昔の、本物のレオがそうだったように……無邪気に愛くるしく笑った。
 レオが泉の上から身体を退け、起きられる? と訊いてくる。泉はううんと首を横へ振った。身体にもう力が入らない。ここまで一睡もせずに動いてたし、腰が痛いし。向こうまで運んで、と並んだ棺桶の方を指さすと、「はいはいお姫さま」とか言いながら抱き上げてくれる。
 凛月たち三人が眠る百合まみれの棺桶の隣、入りきらなかった白百合の群れに抱かれて、二人は寝転がった。レオが手を差し出す。泉はこれを拒めない。赤ちゃんみたいな手のひらを握りとめながら、泉はいつか幸せな過去で起きた出来事を思い返した。泉が差し出した手を、レオが確かに掴んでくれたあの日。「おまえに手を差し出されたら取らないわけにはいかないだろ」とか言いながら、ちょっと気恥ずかしそうに笑っていた、本物のレオの言葉。
 そういった無数の記憶が、データの自分たちの中にも蓄積されている。それが自立した思考をもって自我を形成し、容れ物を衝き動かしているのだから……この身体に宿る魂は決して偽物と一蹴できるものではないし。この胸を焦がす感情も、確かなものだ。
「本物の俺もね、データの俺も、れおくんのこと、ずっと守ってあげたかったの……。一人で抱え込まないでほしいし、俺たちにちゃんと頼ってほしいし。痛いなら、泣いてほしかった……。なのにあんたは誰にも何も言わないで、世界ごと全部背負おうとして。そういうとこ、データになっても全然直らないね」
「スオ〜あたり、むしろ悪化したとか好き放題罵ってきそう……。うう、後悔はしてないけど反省はしている」
「ああ、かさくんあんたのことファックとか言ってたから」
「ええっ、嘘だ! うちの真面目でよくできた末息子が!! パパ悲しい!!」
「パパじゃないでしょ。……まあそれくらい悔しかったってことだよ。あの子たちみんな、あんたのこと大好きなんだから。愛してるって言ってたよ……」
 むせ返るような花の芳香に包まれ、手を繋いだまま目を閉じた。もうじき世界の終わりがやってくる。レオを一人で逝かせないために残されていた命が、尽きようとしている。
 少しだけまだこわいと呟くと、うんおれも、とレオがはにかんだ。このか細い手で、震える喉で、一体こいつは何人の命を奪ったのだろう。零がつくっていた広大な墓地を思い起こす。それに宗が着飾らせてあげた子たちや、奏汰が守っていた子たちのことを。ああせめて、それらの罪の半分を、レオの代わりに背負ってあげたい。
「ねえ、子守歌を歌って。先に眠ったあの子たちにも、最後ぐらい怯えないでいい歌を聴かせてあげてよ。あの歌だってさ……けっこう綺麗な歌詞書いたでしょ。いやあんたのオーダーがそうだったから、滅茶苦茶悲しい悲恋の歌ではあるけど?」
「……ん。そうだな、じゃあ、せめて美しい歌を手向けよう。それぐらいならきっと赦されるよ。たとえ地獄に堕ちるだけのおれたちでも……。あははっ、電子の地獄ってどんなとこだろうな! この世の他にある世界には、どんな音楽がある?」
「もう、いつまで経ってもそればっかり。……本物のあんたも、きっと死ぬまでそうだったんだろうなあ。ま、千年以上前のことみたいだから。好きなだけ作曲して、『それじゃモーツァルトの新曲聴きに行ってくる!』とか言いながらの大往生でしょ」
「ええ、なにそれうらやましい……。電脳地獄にもいないかな〜、モーツァルト。……まあ、セナがいるならそれでいいや。二人一緒ならきっとどこでだって幸せだよ――」
 温もりが溶け合って浮かれた熱に融和していく中、レオが、かわいらしい声で身を焦がすような愛を歌った。
「♪〜♪〜♪」
 歌が一小節進むたび、二人の身体から徐々にテクスチャが剥離していく。表皮が一つ消えるたび、ぽろぽろと、黒い粒子になって中身が零れ落ちた。身体が溶けて消えていく。電子のチリになって、唇が剥がれボーンだけになり、やがてそれさえも消え失せても、歌声はまだ止まない。
 それからしばらくして、破滅の歌が二番に差し掛かった頃、世界に激震が走った。
 歌声が天まで届き、【終わりの塔】が基礎を失って揺らぎ始める。電脳世界の崩壊が始まる。天と地が消滅し、空が地獄の色に染まり、終焉を告げるラッパの代わりに、白百合の花がふわりと舞い踊った。止まっていた時計の針が動き出し、世界は、今再び、午前零時を迎えて死に至る。
 Cメロに入る頃には、歌はソロからデュエットに切り替わっていた。世界を覆う天がブルースクリーンに成り代わり、0と1の数字の羅列を紡いでブラックアウトするまで、いつまでもいつまでも、破滅の歌声は世界を震わせ続けた。

 かくして、アイドルたちの墓場となったプログラムは、それきり二度と正常に起動することはなかったという。
 そこに閉じ込められて形を為したいくつもの魂も、多くは、安らかな眠りに就き昇華されて消えた。
 最後まで生き残った二つの魂の行方は、ようとして知れない。
 ただ確かなのは、遠い未来の世界、閉ざされた世界で起きた滅亡の一部始終を知る者は、もはや世界のどこにも存在しないということだ。
 ――地獄まで、比翼連理。