ぼくらの世界はいつも、とうめいに澄み渡ったあおいろの中にあった。

*story*
『そうしたら、今度は愛情を僕に教えてよ。いつかね』
ファルロスは人差し指を唇に当てて内緒話をするように囁いた。
ファルロスのいなくなった世界に現れた望月綾時。泣きぼくろと前髪、マフラーとイヤホン。きみとぼくを取り囲むアシンメトリ。秋に出会い、そうして青い春の終わりの中へ駆けて行くぼくら。ぼくらはまだ知らない。ぼくらの住む世界が、いつもどんな色をしてそこにあったのかを。
*Attention*
シリアスめの綾主中編です。アイギスやや多め。FES解釈。バッドエンドではありませんが、すっきりするハッピーエンドではないかもしれないです。
主人公の名前は「有里湊」、一人称は「僕」。
トップページのイラストはyui様より。
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*Main*