introduction

 二一六七年の冬の日、南フランスの農村で起こったギアの大量殺戮。その悲劇を生き延びた少年はある一人の賞金稼ぎによって聖騎士団に預けられ、やがて若き英雄と謳われるまでに成長した。だが彼にはある秘密があった。クリフ=アンダーソンは、「カイにはふたつの魂がある」と言うのだ。
 明日を紡ぐために歴史を改竄し続けたイノは、ある時どうしても「二一八七年十月二十一日のラムレザル・ヴァレンタインによる宣戦布告から始まる人類の滅亡」が修正出来ないことに気がつく。因果を手繰った先に辿り着くのはいつも決まって「カイ=キスク」。これにより彼女はカイこそが人類滅亡へ歴史を固定している因果そのものであると判断し、彼にある一つの決断を下すように促すのだが……
Attention
この小説はカイ=キスクがもしも天使だったらという妄想を軸にした二次創作小説です。以下の点にご注意ください。
・XrdRアーケードエピソードモードまでのネタバレを含みます(特にイノやジャック・オー関連)。XrdSストーリーモードに関しても、要所で挟んでいます。
・年号や各種公式設定等については基本的にXrdS家庭用ライブラリを基準にしています。
・多量の独自解釈や捏造を含みます。
・ソルカイメインでカイデズ含みます。
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